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XSLT: XMLデータの変換と変換スタイル

XSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)とは?

XSLTは、XML文書を別の形式に変換するためのスタイルシート言語です。主にXMLデータの変換や抽出に利用され、データを取得し、加工し、新しいXML文書や他の形式の文書に変換するための柔軟で強力な手段を提供します。

XMLデータの変換と変換スタイル

XMLデータの変換は、通常、次のステップで行われます。

  1. XSLTスタイルシートの作成: 変換のルールや出力の形式を定義したXSLTスタイルシートを作成します。
  2. XSLTプロセッサの適用: 作成したXSLTスタイルシートを使用して、変換対象のXML文書にXSLTプロセッサを適用します。
  3. 変換結果の出力: XSLTプロセッサによって変換された結果が、新しいXML文書や別の形式の文書として出力されます。

XSLTスタイルシートは、変換の詳細なルールを指定し、XML文書の構造を保ちながら変換を行います。以下は、簡単なXSLTスタイルシートの例です。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
  <xsl:template match="/root">
    <html>
      <head>
        <title><xsl:value-of select="title" /></title>
      </head>
      <body>
        <h1><xsl:value-of select="title" /></h1>
        <p><xsl:value-of select="content" /></p>
      </body>
    </html>
  </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

このXSLTスタイルシートは、ルート要素が<root>であるXML文書を変換します。変換されたHTML文書では、元のXML文書のtitle要素とcontent要素が保持され、適切なHTML構造に変換されます。

XSLTを利用することで、XMLデータを柔軟に加工し、異なる形式に変換することが可能です。これは特に、XML文書からHTML文書への変換や、データの抽出と整形において有用です。

このように、XSLTXMLデータの変換と変換スタイルの指定において、強力なツールとなっています。プロジェクトにおいて適切な変換ルールを定義し、XSLTを活用することで、XMLデータを効果的かつ美しく変換できます。

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