3. XMLの文法
XMLの文法について
XML(Extensible Markup Language)は、データの記述と交換のための非常に重要なフォーマットです。XMLは情報を階層的な構造で表現し、異なるシステム間でデータを共有するために広く使用されています。この記事では、XMLの文法について詳しく説明します。
タグの命名規則
XML文書は、タグ(タグは要素とも呼ばれます)で構成されており、タグには名前が付けられます。XMLタグの命名規則は次の通りです:
- タグ名は英字で始まる必要があります。
- タグ名は英数字、ハイフン、アンダースコア、ピリオドなどの文字で構成されます。
- タグ名は大文字と小文字が区別され、通常は小文字で書かれます。
- タグ名はスペースを含んではいけません。
以下は、タグの命名規則を守った例です。
<person>
<first_name>John</first_name>
<last_name>Doe</last_name>
</person>
タグの入れ子構造
XMLはタグを入れ子にすることができます。これにより、複雑なデータ構造を表現できます。例を見てみましょう。
<book>
<title>XML Basics</title>
<author>John Doe</author>
<publication_year>2023</publication_year>
</book>
この例では、<book>
タグ内にさらに <title>
, <author>
, <publication_year>
のタグが入れ子になっています。
コメントと空白
XML文書内ではコメントと空白も使用できます。コメントは <!--
で始まり -->
で終わります。コメントは文書の説明やメモを追加するのに便利です。
<book>
<title>XML Basics</title>
<author>John Doe</author>
<!-- This is a comment about the book -->
<publication_year>2023</publication_year>
</book>
また、XML文書内の空白文字は通常は無視されますが、特定の場合には有用な情報を含むこともあります。空白文字を保持したい場合は、CDATA(Character Data)セクションを使用できます。
<description><![CDATA[This is a long description with
line breaks and special characters < > &]]></description>
これで、XMLの文法に関する基本的な概念を理解しました。タグの命名規則、タグの入れ子構造、コメント、そして空白の取り扱いについて学びました。XMLはデータの表現と交換に広く使用されており、これらの基本的なルールを守ることで、データの整合性と相互運用性を確保できます。
これで、XMLに関する基本的な知識を持つ準備が整いました。次回は、XML文書の実際の使用例や応用について掘り下げてみましょう。